New! 2022/08/19 国等の調査の結果、植物の粘性物質をムチンと呼ぶ「明治百五十年の大過」は、現存する学術団体(公益社団法人日本化学会、公益社団法人日本生化学会、日本医学会)による誤った日本語訳(「粘液質」「粘素」「粘液素」)=「ムチン(粘質物一般の総称和名)」を端緒とした、「(動物の)粘液(英: mucus 日: ミューカス)」の主成分「糖タンパク質(英: mucin)」と「(植物の)粘液(英: mucilage 日: ミューシレージ)」の主成分「ペクチン性多糖(英: pectic polysaccharide)」の誤認混同に由来し、『広辞苑』で知られる岩波書店が戦前戦後にかけて出版した『理化学辞典』『生物学辞典』『英和辞典』がそのインフルエンサーとなっていたと結論付けられました。
#公共メディアじゃんぬ
#明治百五十年の大過
#ムチン騒乱
#令和の改新
#公共メディア元年

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デジタル大辞泉|大辞泉|小学館

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ムチン【mucin】

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動物の上⽪細胞・粘膜・唾液腺などが産⽣する粘性物質の総称。糖たんぱく質の⼀種で、ア
ミノ酸がつながったポリペプチド鎖に糖鎖が枝状に結合した構造をもつ。
[補説]オクラや⼭芋などに含まれるぬめり成分もムチンと呼ばれることがある。
『デジタル大辞泉』改稿 2017.12.27

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コトバンクに掲載している「デジタル⼤辞泉」における
項⽬「ムチン」につきましてご指摘いただきました。
この件に関しまして、私ども編集部は執筆者と協議のうえ、
以下のようにお答え申し上げます。
現在、補説において
「植物性のねばねばは、ムチンと呼ばれることもあるけれど、
それは、本項で "動物性のもの" と明⽰的に説明しているムチンとは、
違うものだ」と説明しています。
⾔葉の使われ⽅を解説する国語辞典である⼤辞泉としては、
『植物性のものをムチンと呼ぶこともある』という
慣習的な内容を採⽤しつつ、
専⾨的な⾒地とのギャップを解消するため、
本項ではなるべく科学的事実に即して説明し、
補説でこの語の⽤法が混乱している「現象」を付記する、と
いう⽅法を取った次第です。
どうぞご理解たまわりますようお願いいたします。
*デジタル大辞泉編集部 2017.6.22

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動物の上⽪細胞・粘膜・唾液腺などが産⽣する粘性物質の総称。糖たんぱく質の⼀種で、ア
ミノ酸がつながったポリペプチド鎖に糖鎖が枝状に結合した構造をもつ。
[補説]オクラや⼭芋などに含まれるぬめり成分もムチンと呼ばれることがある。これは⾼分
⼦の多糖類とたんぱく質が結合したもの
で、動物の粘液に含まれるムチンとは異なる。
『デジタル大辞泉』改稿 2017.5.10

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ポリペプチドに無数の糖鎖が枝状に結合した糖たんぱく質の⼀種。唾液・胃液・涙など動物
の粘膜の表⾯に分泌される粘液のほか、⼭芋・オクラ・昆布・なめこなどの植物や菌類など
にも含まれる。レクチンなどのたんぱく質を認識して結合する機能がある糖鎖をもち、ウイ
ルスや細菌の表⾯にあるたんぱく質を認識・結合してその活動を弱めたり、粘液に取り込ん
で体外に排出する働きがある。
『大辞泉 第二版』2012.11.2

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